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Nikon D750 から Fujifilm X-Pro2に乗り換えた理由

   

一眼レフとミラーレス

私は2015年に初めての一眼レフ Nikon D750 を購入してから,大事にこのカメラを使ってきた.大変気に入っており,大好きなカメラだ.

一眼レフにしては軽量で,画質も文句なかった(特に暗所での画質が素晴らしかった)が,生活環境が変わり一眼レフが私の生活に合わなくなってきたというのが買い替えの理由である.

もちろんこれまで購入してきた思い入れのあるFマウントレンズも同時に買い替えとなり,金銭的にも感情的にも寂しくなるのは必然だが,それでも買い替えに踏み切った理由がある.

「撮らなければ写らない」

当たり前のことであるが,これが一番の動機だ.

カメラに夢中になりどんどん写りの良さを求めた結果,所有レンズは重量級のものばかり.さらに単焦点なので交換レンズも数本持ち歩く必要がある.(ズームレンズはどうも好きになれなかった)

最近,気合を入れて撮るとき(例えばポートレート撮影や撮影のための旅行)にしか一眼レフを持ち出さなくなったことに気付いた.日常的な風景や,ちょっとした旅行を撮るには,小さなカメラが便利である.少なくともレンズを含めて1kg以上もある一眼レフは,その用途に向かない.

また,今年の3月には待望の第一子が産まれる.かわいい我が子を夢中になって撮影することは想像に難くないが,気持ちよさそうに眠る我が子を一眼レフのレリーズ音で起こしてしまうのは親としていかがなものか.

こんなことを夜な夜な考えていて,「そうだ!それならばコンパクトでレリーズ音の小さいミラーレスカメラを買おう!」という結論に至った.

こんなふうにして一眼レフからミラーレスへの乗り換えを決意したが,問題はこれからだ.そう,今日のミラーレスカメラのラインナップは豊富で,数あるカメラから自分に最も適したカメラを探すことは意外と大変である.(決して苦痛ではない)

今回は数あるミラーレスカメラから Fujifilm X-Pro2 を選んだ理由を述べたい.

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X-Pro2 を選ぶに至ったキーポイント

カメラを選ぶときには様々な観点で考察を行うが,私が重視した観点は以下である.

  1. 画質
  2. レンズマウント
  3. レリーズ音
  4. 道具としての魅力

この4点であるが,それぞれについて詳しく述べる.

1.画質

技術の進歩でセンサー(撮像素子)が小さくても高画質な写真が得られるようになってきているが,同じ時代で考えるとセンサーが大きい方が高画質なのは確かである.

というわけで,センサーが大きい方から考えてみる.

まず,中判サイズのセンサーを搭載したカメラは画質面では優れているが高価であり,カメラ・レンズが大きくなるため選択肢から除外する.

フルサイズか APS-C に関しては,画素数の大きさと高感度での耐ノイズ性が両立されており,価格も現実的である.

フォーサーズは小さくて良いが,高感度の画質に関しては少し不安が残る.フォーサーズより小さいサイズも同様の理由で不安である.

ということでフルサイズか APS-C サイズのミラーレスカメラが候補となる.

メーカーで言うと,ソニーや富士フイルム,キャノンなどがある.

特にソニーはセンサーに強く,フルサイズなので画質的には文句なしだろう.

富士フイルムはAPS-Cしかないが,X-Trans CMOSセンサーはよく考えられているし,きれいな画が撮れる.耐ノイズ性もソニーほどではないが,十分良好である.

ソニーと富士フイルムは独自のイノベイティブな技術を多く持っていて,その開発姿勢に好感が持てる.

キャノンはよく知らない.

2.レンズマウント

レンズ自体でなくマウントに注目する人はあまりいないかもしれないが,案外大事なものである.

上で挙げたメーカーのマウント径は以下である.

メーカー マウント径 [mm]
ソニー(Eマウント) 43.5
富士フイルム(xマウント) 46
キャノン(EF-Mマウント) 58

一般に,マウント径が大きくなるほどレンズの銅鏡も大きくなり,重くなる.ただし,マウントが大きいほど画質的には余裕がある.

EF-Mマウントはこの中では断トツで大きいが,もしかすると今後フルサイズ対応する可能性もあるのかもしれない.
画質的には望ましいが,レンズが大きくなるのは嫌である.(ついでに言うとキャノンのカメラはレリーズ音も操作系もデザインも嫌いである.)

ソニーはフルサイズ対応のマウントであるが,マウント径がかなり小さい.Google で画像検索するとみることができるが,マウントいっぱいにセンサーが配置されており,「本当にこれでケラレないのか?」と不安になるほどだ.

しかし,Eマウントの本気レンズはフルサイズ対応のものが主なので,レンズが大きくなり,その分重い.

富士フイルムのXマウントはAPS-Cを前提とした設計なので,APS-Cでも最高画質を狙った良いレンズを作っているし,レンズのラインナップもかなり豊富になってきた.

現時点では富士フイルムが第一候補だ.ただし,ソニーの高性能なセンサーも捨てがたい.

3.レリーズ音

前述の通り,赤ちゃんを撮るには音が小さい方が良い.

ミラーレスはミラーの上下による音がないので,どれも一眼レフより静かである.

しかし,ソニーの主力商品α7シリーズのカメラで試写したとき,思ったより音が大きかった.それだけでなく,なんとも歯切れの悪い音だった.レリーズボタンを押すたびに自分の中の「写真を撮りたい!」というエネルギーが削がれていくような感覚を味わってしまった.

それに比べてFujifilmのカメラは静かだった.特に,X-Pro2の音はなんとも心地の良い音で,撮るという行為自体が楽しいと感じられるカメラだと思った.

さらに,X-Pro2は電子シャッターにより,完全無音で写真を撮ることができる.

ソニーも電子シャッター搭載のものがあるが,現状ではX-Pro2の2倍以上価格の高いカメラにしか搭載されていない(精査していないので安くても搭載されているカメラもあるかもしれないが).

これで富士フイルムのカメラが優勢になった.特にX-Pro2がたまらない.ただし,X-T2も気になるのは確かだ.

4.道具としての魅力

男の人には良くあることかもしれないが,私は形から入るタイプである.

何かをするというよりは,何かをするための道具が好きだ.つまり,写真を撮ることよりも,カメラの方が好きなのだ.

「趣味は何?」と訊かれた時には「写真です.」ではなく,「カメラです.」と答えている.

もちろん,カメラが好きゆえ,カメラを使うこと,すなわち写真を撮ることも好きではある.

余談ではあるが,私の本棚には初期の Nikon F が長い間飾ってあり,使っていないにもかかわらず手放す気にはなれない.もったいないと思うかもしれないが,フィルムの現像が面倒なので使う気にもなれない.

さて,道具としての魅力とは何だろうか.

正直,私にはよく分からない.いや,分からないというよりは自分の中にある美的感覚を説明することが難しいという方が正確である.

結局,X-T2ではなく,X-Pro2を購入したわけではあるが,道具としての魅力の差だと思う.現に,センサーも画像処理エンジンも同じで,カメラの基本的な性能としての差はほとんどないのだから.

理由を説明することはできないが,X-Pro2はかっこいいし,愛着が持てるし,使っていて楽しい.

最近はネットで買う人が多いかもしれないが,性能を示す数値だけでなく,使用した感覚を大事にした方が良いと思う.

冒頭で「撮らなければ写らない」と書いたが,撮るためには道具としての魅力がなければ撮れないし,それは数値化できないあいまいなものであるにもかかわらず,良い写真を撮るために必要な機能の一つである.

※念のために書いておくが,X-Pro2は道具としての魅力があるだけでなく,数値化できる性能も優れている.

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