hikarieブログ

Nikon D750レリーズ音「静音化」計画!

      2016/08/02

賛否両論D750のレリーズ音

D750を購入してから1年半あまりが経ちました.

軽量・暗所に強い・適度な画素数・持ちやすいグリップ等,私的には不満は全くありません!(性能的には)

ただし,レリーズ音に関しては以下のような少し不満があります.

  • 音質があまり好きじゃない(カシャンッというニコンらしくない軽い音.私的にはD700などのようなバシャッ,バシッという重めの音が好き)
  • 静音モードがあまり静かじゃない

D750の軽快なレリーズ音が好きという人もいますし,完全に好みの問題ですが…

今回はD750のレリーズ音に関して考察して,それを基に対策を考えたいと思います.

レリーズ音をまじめに考察

D750のレリーズ音があまり好きじゃない人はおそらく私と同じく,軽い音というか高い音が耳についてしまうのが原因だと思われます.

その音の原因は何でしょうか.レリーズは「ミラーアップ」→「シャッター幕の開閉」→「ミラーダウン」という3つのフェーズで順番に行われていますが,どのフェーズに原因があるのか1つずつ探っていきます.

ミラーアップ時

まずはシャッターのモードダイヤルをミラーアップ(Mup)に設定します.このモードでは1回目のレリーズボタン押下でミラーアップ,2回目でシャッター幕開閉とミラーダウンが行われます.

つまり1回目の押下でミラーアップそのものの音を聞くことができます.

良く聞こえるようにレンズを外してレリーズしてみましたが,ミラーアップの音はマイルドで不快な音は含まれていませんでした.

ミラーアップ時にはモルトプレーン(スポンジみたいなやつ)に当たって止まるので,納得の結果です.

シャッター幕の開閉時

次はシャッターの音を確認します.ライブビューモードにしましょう.それからシャッターのモードダイヤルをにします.

ライブビューモードでは常にミラーが上がっている状態なのでシャッター音のみが聞こえます.

実際にシャッター音を聞いたところ,カチャンというような甲高い音が聞こえます.高速連射モード(CH)にすると,カンカンカンッという音でかなり耳障りな音がしました.

こいつが犯人かもしれません.

ミラーダウン時

ライブビューモードをオフにして,シャッターのモードダイヤルをQにします.

このモードではレリーズボタンを押下した時にミラーアップとシャッター幕開閉,ボタンを離すときにミラーダウンが行われます.

つまり,ボタンを離した時の音がミラーダウンの音です.

このときの音はチャッという音で,あまり大きな音ではありませんでした.

 

以上より,どうやら不快な音の犯人はシャッター開閉時の音のようです.

これは厄介です.ミラーが犯人ならミラーのストッパーに何か緩衝材を塗るなり貼るなりしようと思っていましたが,さすがにシャッターユニットを改造する勇気はありません.

どうしよう…

(2016/08/01追記)実験を行ったあとに気付きましたが,開発者インタビューで開発者の方が以下のように述べられております.D750は軽量化や持ちやすいグリップのためにシャッター機構が従来機と異なるということなのですね.

加えてシャッターの先幕が当たる音がD750のほうで若干高域成分が多いので、硬質的な音に感じるのだと思います.(出典:http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/interview_dcm/671710.html)

レンズの有無

いろいろと試しているうちにあることに気が付きました.

レンズの有無によって,音量だけでなく音質が違うのです!

個人的な感想ですが,レンズがない時は音は大きいが,レンズ装着時より音質的にはまし,という感想です.

マウントは精密に作られていますので,レンズを装着すると内部の音が漏れて聞こえることはありません.

ではなぜ音が聞こえるかというと,内部で生じた音が直接聞こえるのではなく,内部の音がボディを振動させ,ボディの振動が外部に音を伝えているのです.

D750は複合素材のモノコックボディが採用されています.上面と背面はマグネシウム合金ですが,前面と底面は複合素材(樹脂)でできているんですね.

使われている複合素材は軽量・高強度で,悪いところがないように思われますが,もしかするとこれが原因かもしれません.

というのも物質は軽いほど,硬いほど固有振動数が高くなります.つまり,高い音を伝えやすくなるんです!

このような理由により,レンズ装着時には不快でない音はボディに吸収されてあまり外に出ず,甲高い音はほとんど吸収されず外に伝わってしまい,不快な甲高い音が余計目立ってしまっていると考えられます.

以上を踏まえて対策を考えました.




対策

ここまでで述べた仮説が正しければ,ボディ(特に前面・底面の一体成型樹脂パーツ)の振動を抑えてやることで,静音化させることが可能になります.

よって,ボディの制振が今回のポイントと言えます.

以下では,具体的な対策案を考えていきます.

対策案①:制振シートを貼る

カーオーディオ用を中心に以下のような制振シートが売られています.1つ目はこれをボディに貼る案です.

メリット: 簡単.

デメリット: シートなので曲面に貼りにくい.分厚い(薄いもので1.5mm).

対策案②:制振塗料を塗る

メリット: 曲面でも塗れる.

デメリット: 外面には使えない.もしかすると化学変化で樹脂が変質するかも.

対策案③:鉛シートを貼る

メリット: 薄い.

デメリット: ボディと同色のものがない.外面に使えない(有毒なので手に触れるのは良くない)

 

一番効果がありそうなのは,広い面積に塗布可能な制振塗料を,ボディの内側から塗る方法ですね!しかし,ボディを分解しなければならないのと,1度塗ると剥がすのが難しいので現実的ではありません.

一番手軽なのは制振シートです.厚みが1.5mmあるので外面に露出した状態で使う必要があり,見た目が耐え難いものになりそうですね.

残るは鉛シートを使う方法です.鉛シートは直接手の触れるところには貼れません.どこに貼るか難しいところではありますが,薄さが0.3mmのものもあるので,見えないところにちょっとずつ貼ることは出来そうです.

また,鉛は比重が大きいので薄くても結構重いです.(携帯性が下がるほどではありません)これを少しずついろんなところに貼るとボディが振動しにくくなり,静音化につながるのではと考えました.

ということで,鉛シートを貼ってみます!

鉛シートを貼ってみた

amazonで購入した0.3mm厚の鉛シートが届いたので,早速貼ってみました.

貼った個所は以下の3か所です.

  • 入出力端子付近(カバーの内側)
  • 三脚取り付け部付近(4本のネジで止まっているカバーの下)
  • ストロボ収納部
入出力端子付近

入出力端子付近

ストロボ格納部

ストロボ格納部

三脚取り付け部付近

三脚取り付け部付近

 

これならカバーで隠せるのでカバーを付ければ外からは見えません.ストロボ格納部は高さ方向の隙間が大きいので重ねて貼っています.

気になる効果ですか,少しだけ音は小さくなりました.

しかし,一番気になるシャッター開閉時の音よりも,ミラーの音がさらに小さくなったようで,私的には納得のいく結果ではありませんでした…

ということですぐに全部剥がしました(笑)

やっぱりこのレリーズ音と付き合っていくしかないのですかね.またなにか良い案を思いついたら試してみようと思います.

最後に注意ですが,鉛は有毒なので鉛シートを扱った後はてを洗いましょう.くれぐれもそのままポテチを食べたりしなようにしてくださいね(笑)

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