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「斜めに撮る」は諸刃の剣

   

おしゃれ写真テクニック「斜めに撮る」

SNSなどで本来垂直なものを斜めに撮った写真をよく目にします.

なんとなくおしゃれでいい感じの写真に感じてしまいますよね!

私はあまりそういった写真は撮らないし好きではないのですが,「斜めに撮る」ことの意味を考えてみたいと思います.

「斜めに撮る」は諸刃の剣

現実世界で水平に存在しているものを水平に撮るととても安定した構図になります.一般的にはこのような構図の方が多いですね.

逆に水平であるものを斜めに撮ると不安定な構図になり,不安定ゆえに動きがあるように錯覚してしまうようです.

この効果をうまく使うと動きのある生き生きとした写真になるのでしょう.

しかし,世の中の必殺斜め撮り写真の中には不安定過ぎてイマイチな写真もあります.

私はそのような写真を見ると,現実世界の重力が狂って写真の中に写っているものが転げて落ちてしまうのではないかと不安になって,長い間見ていられません.

極端な例ですが,崖の先端に立っている人を撮るときに崖の先端が下がるように斜めに撮ったらどうなるでしょうか?

おそらく人が崖から落ちてしまいそう.と感じて不安になるでしょう.

何気なく撮った斜め撮り写真の中にもそれに似た不安を感じる写真があります.

どのようなときに有効なのか?

ではどのようなときに斜め撮りが効果的なのでしょうか?

私の考えられる範囲では以下のようなときに斜め撮りが使えると思います.

動きを出したい時

不安定さを効果的に使うことで,スローシャッターを使わなくても動きを表現できると思います.

例えば人混みを撮るとき,普通に撮るより斜めに撮った方が人混みの混沌さを表現できるかもしれません.

長いものを大きく写したい時

人やタワーなど長細いものを撮るときには斜めに撮ることで被写体を大きく写すことが出来ます.

一般的な一眼レフでは長辺:短辺=3:2なので,長辺:対角線は約1:1.2くらいになります.

つまり対角線上に被写体を目一杯写すと,普通の1.2倍程度に大きく写ります.

これによりダイナミックな写真に出来そうです.

実際に斜めにしてみた

以前撮ったリキシャ(バングラデシュで一般的な人力タクシー)の写真を斜めにトリミングすることで,仮想的に斜め撮りの効果を検証してみます.

まずは角度を変えずにトリミングした写真↓

リキシャ(水平)

水平にトリミングした写真

元々の写真が流し撮りした写真なのでこれだけでも動きがある写真になっています.

次に,仮想的に斜め撮り(斜めにトリミング)した写真↓

リキシャ(斜め)

斜めにトリミングした写真

進行方向を下げることでよりスピードを感じる写真になりました.

おそらく人間の脳が下り坂だと錯覚して,勝手にスピードが出ているものだと思い込むからなのでしょう.

上手く使えば他にも面白い表現が出来そうですね!

 - テクニック, 構図